Career 4 シニアマネージャー 馬野 隆一郎 第2事業部 2000年入社
いつの日か、海外で仕事をしてみたい。漠然とでしたが、学生時代からそんな想いを抱いていました。試験に合格し、EYのメンバーファームである新日本有限責任監査法人に就職したのも、大手監査法人の中でも世界で活躍できる機会が多く、最も人を大切にする風土があると感じたからです。そんな思いをかなえるチャンスが巡ってきたのは8年目のことでした。海外研修制度(GEP:Global Exchange Program)で1年半にわたってEYのロンドン事務所に派遣されました。派遣期間中は現地で奮闘する数多くの日本人ビジネスパーソンに出会い、その姿に励まされました。一方でグローバルでの日本企業のプレゼンスはまだ不十分であるとも感じました。その実感から、自分も世界で経験を積み、日本企業のグローバルな成長を支援したいと強く思うようになったのです。世界に出ることで自分がこれから進むべき道がはっきりと見えてきた瞬間でした。
ロンドンでの1年半の駐在を経て英語での業務遂行力にはそれなりの自信を得ることができました。その一方で芽生えてきたのが、自分ならではの専門性をいかにして身につけていくか、というテーマでした。
そんな時に担当を任されたのが、ある企業の海外上場を支援するプロジェクトです。アジアのある国での海外上場を目指していたのですが、その国では日本企業が上場した前例がなく、文字通り暗中模索で取り組むしかないプロジェクトでした。手探りで課題を一つひとつ解決し、ようやく上場を成し遂げたときのクライアントからの「ありがとう」の言葉は忘れられません。同時に、私自身、このプロジェクトによってアジアにおける上場支援という専門性を身につけることができたのです。がむしゃらに取り組めば必ず道は開け、そして自分も成長するということを学びました。
実はロンドンへの派遣を打診されたとき、私の心の中には迷いがありました。携わっていた監査チームが、メンバー不足により多忙を極めていたためです。ところが、上司は「それは君にとって大きなチャンスなのだから、絶対に行きなさい」と私の背中を強く押してくれました。
EYには“People first”という文化があり、誰もが仲間の成長を支えていこうというマインドを大切にしています。私もこのマインドに支えられ、多くの人に助けられてきました。これからは私が後輩たちの背中を押す番です。