職員インタビュー

デジタルフォレンジック・eDiscoveryのプロフェッショナルとして、不正や訴訟の証拠となる電子データの保全・解析に最善を尽くすことが使命。
2013年入社
Forensics事業部 シニアマネージャー
文学部英米文学科を卒業後、広告代理店で営業職、国内大手eDiscovery/デジタルフォレンジック調査会社で営業職と技術職を経験後、EY新日本に入社。現在は、eDiscoveryや不正調査のデジタルフォレンジック業務、インフォメーションガバナンス態勢の構築支援業務などを担当。(2021年取材時点)

ワンステージ上のスキルを求めて

企業の不正調査などを行うeDiscovery/デジタルフォレンジックは、日本ではまだ一般的とは言えない領域ですが、私は10年前から携わってきました。前職では、営業職としてクライアントのインシデントレスポンスや国際訴訟に対応し、その後は電子データの証拠保全などに用いられる技術について理解を深めようと技術職も経験しました。転職を考えたのは、業務をひと通り経験し、ワンステージ上をいくスキルを手に入れたいという想いが芽生えからです。そして、EY新日本がeDiscovery業務を日本で本格的に立ち上げるタイミングでお声がけいただいたことが、入社のきっかけになりました。正直なところ、当時の私は監査法人について全く知識がありませんでした。しかし、数あるサービスプロバイダーの中でもEY新日本で携わるeDiscovery/デジタルフォレンジック業務は、知るほどに期待が膨らんでいきました。それまで経験し得なかった、今まで以上にスケールや影響力が大きい案件に携われるという期待が、入社の決め手になりました。
INTERVIEW

eDiscovery業務に不可欠なグローバル連携

私が所属しているのは、eDiscovery業務に携わるチームです。事業部内に設けられたチームで、そのマネジメントを行いながら技術職も兼務しています。Discoveryとは、米国の民事訴訟や当局の調査における“証拠開示手続き”を指します。社会のIT化に対応するべくeメールを始めとした電子データを証拠として扱うeDiscovery(電子情報開示手続き)という言葉に変化してきた歴史があります。訴訟で証拠となりうる広範囲の情報や資料などの開示・提供を当事者間で行うという特徴があります。eDiscovery業務では、原告もしくは被告となったクライアントの代理人である弁護士に指示を仰ぎながら、訴訟や不正調査に必要な電子データの保全から処理、分析、提出までをサポートします。担当するクライアントの多くは、事業をグローバルに展開する企業であるため、クロスボーダーで動く事案が大半です。私はこれまでアメリカ、ドイツ、イギリスなどの海外EYチームと連携し、グローバルネットワークを活かしてプロジェクトを進めてきました。

顧客と向き合い、不安を取り除ける喜び

一方で、国内企業の不祥事調査にも携わっています。設置された特別調査委員会や第三者委員会の指示のもと、財務会計に関する調査は公認会計士のチームが行い、我々のチームは電子データに関する調査を受け持ちます。どの事案においても、様々なプロフェッショナルチームとの緊密な連携を活かしたクオリティの高い対応ができることこそ、EY新日本の強みだと思います。eDiscoveryや不正調査は、企業にとって緊急事態にあたります。短期間に膨大な情報を漏れなく収集し、変更や消去しないまま開示・提供しなければいけませんし、違反をすると罰金などの厳しい制裁を受け、公判でも不利になりかねません。また、レピュテーションの毀損にも当然繋がります。そうした状況の中で、我々は大きな不安を抱えるクライアントと向き合うことになります。最新のモバイルデバイスやクラウドに存在するデータの保全に、あらゆるソフトウェアやツールを駆使して取り組み、最終的に必要なデータを抽出する。そうした最善を尽くす対応によってクライアントの不安を取り除き、感謝の言葉をいただいた時の喜びや達成感は言葉に表せません。

グローバル人材育成に注がれる情熱

私はForensics事業部のeDiscoveryサービス開発にスタートアップ時から参画し、キャリアを積み重ねてきました。今あらためてEY新日本に入社して良かったと思うのは、世界各国のEYチームで業務に携わる同志と仕事ができることです。海外赴任の経験が無かった私にとって転機になったのは、上司に薦められて参加したEYの人材交換プログラム“Global New Horizon”でした。複数のeDiscovery事案で交流があったEY USのシカゴチームに加わり、約3ヵ月間行動をともにしました。刺激を受けたのは、クライアントに対してストイックに価値を提供しようと動くメンバーの姿勢です。現地で学んだことは、今も業務の中で活きています。その他には、語学力を磨こうとフィリピンでの英語研修にも参加しました。他にも、EY新日本には海外派遣プログラムや異文化コミュニケーション研修を始めとした多彩な研修制度が用意されており、グローバル人材の育成に力を入れていることを強く感じます。自分のやる気次第で成長できる環境が整っていることも、EY新日本で働く大きな魅力だと思います。

知力、技術力、人間力を備えた人材の宝庫

EY新日本には非常に優秀な人材が集まっています。eDiscoveryの専門家以外にも、サイバーセキュリティ、データ分析、コンプライアンスの専門家、公認会計士など、その顔ぶれは多彩です。業務で連携をとる中で、自分も日々勉強していかなければとモチベーションが上がります。知力や技術力に加えて人間力も申し分なく、穏やかな性格の方が多いこともEY新日本の特徴だと思います。EYのカルチャーが影響しているのかもしれません。働き心地が良くて自由な風土をもつ職場です。有給休暇も取得しやすく、休日は妻と出かけたり、学生時代から続けているギターを演奏してリフレッシュしています。今後の目標としては、新たなサービスの開発でも事業部や社会に貢献できればと考えています。有事の対応だけではなく、平時におけるサイバーセキュリティや情報ガバナンスの対策など、リスクを抱える企業に幅広く提供できるサービスについて構想を練っているところです。
DAY OFF
休日の楽しみは「レコード屋巡り」
若い頃はバンド活動に没頭し、本気でプロミュージシャンをめざした時期もありました。
音楽を愛する気持ちは今も変わらず、休日は楽器演奏をしたり、妻と一緒にレコード屋巡りをして楽しんでいます。
買い集めてきたレコードを聴きながら、自宅でゆっくりと過ごすことが一番のストレス解消法といえます。

ONE DAY SCHEDULE

  • AM 9:30在宅勤務開始。メールを確認し、タスクの進捗についてチームと情報共有
  • AM 10:30新規案件の進め方について管理職で協議
  • AM 11:00不正調査チームとの電話会議に出席
  • PM 12:00ランチ&散歩でリフレッシュ
  • PM 13:00提案書の作成、見積もり作成、資料作成
  • PM 15:00スタッフシニアの作業の確認
  • PM 16:00オンラインで調査委員会に出席
  • PM 17:00サービス開発に向けて資料作成
  • PM 18:00チームと進捗を確認し、在宅勤務終了

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