カムバック対談

カムバック対談
一度離れてみたからこそ、
実感できるEYの魅力がある。

2020年入所
第5事業部 マネージャー
根岸 拓未
商学部を卒業後、2012年、EYに入所する。2018年、退所してエンターテイメント企業に転職。2020年、EYに復帰する。
2015年入所
第4事業部 シニアマネージャー
廊坊 忠彦
経済学部を卒業後、2003年、EYに入所する。2007年、退所して独立系M&Aアドバイサリーファームに転職。2015年、EYに復帰する。

なぜ転職を決意したのか?
会計士として歩んでいく上で、
果たして監査一筋でよいのか悩んだ。

根岸
廊坊さんは、最初にEYに入所したのは何年ですか?
廊坊
2003年ですね。あの頃はバブル経済が崩壊した後で就職氷河期。学生が入所する監査法人を選択できるような時代ではなくて、EYに受かって即決した感じでしたね。
根岸
私の時代も同じです。入所したのは2012年で、リーマンショックの後でした。でも、入所前に何度かEYの人と話す機会があり、穏やかな人が多くて自分に向いている監査法人だと感じていました。
廊坊
その印象は入所してから変わりましたか?
根岸
いえ。先輩や同僚とは一緒に海外旅行に行くくらい仲がよくて、アットホームというか、ファミリー感のある組織だなと感じていました。
廊坊
そのあたりの入所後の印象は私も同じですね。
根岸
ところで廊坊さんは、当時どのような業務に携わっていたのですか?
廊坊
監査スタッフとして日系の総合電機メーカーの監査業務に携わっていました。
根岸
私は日系の自動車メーカーの監査を担当していました。立ち入った質問ですが、廊坊さんはそれでなぜEYを退所して転職しようと考えたのですか?
廊坊
若いうちによく感じがちだと思うのですが、監査業務ってクライアントから感謝される機会が少ないでしょう。そこに不満がありましたね。いま思うと、監査業務の深淵を理解できていなかった(笑)。
根岸
なるほど(笑)。私の理由も若いうちに感じがちなことの一つだと思いますが、監査という第三者的な立場ではなく、実際にビジネスサイドに立って事業会社の一員として働いてみたいと思ったのです。あと、これから会計士として歩んでいく上で、果たして監査一筋でよいのだろうかという悩みもありました。そこで入所6年目に退所することにしたのです。
廊坊
その悩みは私も同じでしたね。そこで私は「M&A」や「投資銀行」といったキーワードで次のキャリアに進むことにしたわけです。私が転職したのは入所4年目でした。

前職ではどんな業務を?
アドバイザリーファームで、エンターテイメント企業で、
新しい知見と、異なる視点を実装する。

根岸
前職の話になるのですが、私はエンターテイメント企業に入社し、会計のプロとして経理業務に携わっていました。
廊坊
なぜその会社を選んだのですか?
根岸
EYで担当していたのが自動車メーカーだったので、逆に違う非製造業分野を経験してみたいと思いました。また、その会社は業界トップクラスであることに加えて事業の多角化を推進していましたので、活躍フィールドの広さに魅力的でした。あと、会計士としてだけでなく、人間としても成長できると感じたことも大きな理由ですね。
廊坊
私が転職したのは、独立系のM&Aアドバイサリーファームです。先に話したとおり、M&Aや投資銀行業務にチャレンジできること、それに加えて給与水準の高さも選んだ理由の一つでした。
根岸
その会社ではどのような業務を担当していたのですか?
廊坊
クライアントのM&A実行などを支援するコンサルティングです。なかでも中国での案件を多く担当していました。あの頃は、日本企業による中国ビジネスの勃興期。まさにブルーオーシャンな領域で、上海支社を立ち上げ、責任者として駐在していました。根岸さんはエンターテイメント企業でどんな仕事を?
根岸
メインとなったのは単体・連結の会計の取りまとめや決算業務ですね。また、映画事業の管理を担当し、会計的な視点からアドバイスもしていました。
廊坊
それでなぜ、また転職を考えることになったのですか?
根岸
正直言って、職場のメンバーといい、福利厚生制度やワークライフバランスといい、申し分のない会社でした。でも、そんな職場で2年間過ごすうちに、また違う環境でチャレンジしてみたい気持ちが膨らんできたのです。世の中には、これから上場を目指そうという企業など、会計士のスキルを必要とする会社が数多くあるわけです。そのような会社を会計士としてサポートすることで、微力ながらも社会に貢献していきたいと思ったのです。そもそも学生時代の想いに立ち戻ると、私は、IPOの支援やグローバルな業務がしたくて会計士の道を選んだのです。廊坊さんはいかがですか?
廊坊
私の場合、事業環境の変化が大きな理由でしたね。日本と中国との間で国際問題が勃発し、中国へのビジネス進出案件が一挙になくなってしまったのです。自分の市場価値にも興味があって転職エージェントに登録してみました。そこから縁があってEYにカムバックすることになったのです。

EYにカムバックするきっかけは?
前職でのキャリアを活かせる環境があると感じた。
それにやはり、EYには愛着と安心感があった。

廊坊
根岸さんはどのようなきっかけでEYにカムバックすることになったのですか?
根岸
前のEY在籍時にとても尊敬していた上司がいて、転職後も懇意にしてもらっていました。その人に次のキャリアについて相談したところ、「戻ってこいよ!」と背中を押されて。いろいろ悩みましたが、それが一番の理由ですね。また、IPO支援やグローバル対応など、自分が目指している目的に合致する環境があると感じたことも決め手となりました。
廊坊
私も、EY在籍時の先輩から転職エージェントを通じて連絡をもらったことがきっかけでした。当時、EYは企業監査に加えてアドバイザリー業務などを立ち上げようとしていて、自分のキャリアを活かせると思ったことが決め手になりました。他の大手ファームからも声をかけてもらいましたが、やはり古巣のEYに愛着がありましたね。でも、一度辞めた組織にカムバックすることに戸惑いがなかったかというと嘘になりますね(笑)。
根岸
それは私も同じです。私の場合は、わずか2年での復帰でしたから、なおさらでした(笑)。
廊坊
それで改めてEYにカムバックしてみてどんな雰囲気だったのですか?
根岸
やはり最初は照れくさかった(笑)。でも、みんな暖かく迎え入れてくれて、すぐに以前と同じような感じで仕事に取り組めるようになりました。世の中にはカムバックした人間を受け入れにくい会社も多いと思うのですが、EYは違いますね。仕事の割り振りなどもまったくディスアドバンテージはなく、やりがいのある仕事にしっかりアサインしてもらっています。
廊坊
そのあたりの印象は私も同じです。人事的な評価についてもまったく公平ですしね。

カムバック後の仕事&メッセージ
EYには多様なキャリアを尊重する文化がある。
「ぜひ!」と背中を押してあげたい。

根岸
私は2020年にEYに復帰し、現在は大規模なグローバル企業とIPOを目指す企業の主に2つの会社の監査に携わっています。カムバックしたらぜひ担当してみたいと思っていたステージにある企業ですね。
廊坊
私は2015年に復帰し、法人アドバイザリー部門に配属されました。ところが環境の変化で事業が縮小され、以前と同じ監査部門に異動。現在は、主にメディアセクターの監査業務においてプロジェクトマネージャーを務めています。
根岸
廊坊さん、改めて監査業務に復帰してみて再認識する魅力などありますか?
廊坊
そうですね。まず一つは、クライアントとの豊富なコミュニケーション機会があげられると思います。また、監査業務は1年間と、プロジェクトとしての期間が比較的長いことも魅力。それだけクライアントに深く関わり、腰を据えて取り組めます。これはアドバイザリーファームなどでは経験できない面白さなのです。
根岸
当然、前職での経験も活かせているわけですよね?
廊坊
もちろんです。アドバイザリーも監査も基本的には同じクライアントサービスですから、活かせることはたくさんあります。たとえば、クライアントが抱える経営課題を速やかに掴むコミュニケーション能力にはある程度自信があります。最近では、そういった経営課題に対してソリューションを提案するサービスにも取り組んでいます。
根岸
私の場合は、やはりクライアントの目線を意識できるようになったことは大きな強みですね。企業の会計ではしばしば税金という問題がついてまわります。このような会計と税務を併せたアドバイスをすることによって、これまでにない付加価値を生み出せるのではないかと感じています。
廊坊
最後に、EYへのカムバックで悩んでいる人たちに対して何かメッセージはありますか?
根岸
先ほども言ったように、社会には会計士のスキルを必要としている企業はたくさんあります。前職での私たちのように、このような働きがいのある仕事に復帰したいと思っている人も多いのではないでしょうか? 「ぜひ安心してカムバックしてください」と背中を押してあげたいですね。
廊坊
私も同じです。これまで監査から他業種というキャリアステップは多くても、他業種から監査というステップはなかなか踏み出す人が少なかったように思います。でも、一度監査を離れたことによって再認識できる魅力は数多くあります。それになによりも、EYには多様なキャリアを尊重する文化があります。また、EYが率先してこのような新しい流れを生み出すことは、監査業界、ひいては社会の貢献にもつながると思うのです。私も「ぜひ!」とお伝えしたいですね。