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2025.10.20
地区事務所札幌事務所

【札幌事務所】リクルートブログ Vol.14 北海道内の信金監査を通じた地域貢献について

札幌事務所 マネージャー 元木

皆さん、こんにちは。EY札幌事務所マネージャーの元木です。

リクルート活動も後半戦となり、自身のキャリアを考える中で専門領域について情報収集をしている方もいらっしゃると思います。
今回のブログでは、専門領域の一つである金融監査について紹介いたします。

まず、金融監査の特徴的な部分として、「自己査定監査」があります。
自己査定とは、金融機関自らが行う資産査定であり、金融機関が信用リスクを管理するための手段であるとともに、適正な償却・引当を行うための準備作業です。
それに対して、自己査定が合理的なものであるかどうか、また、自己査定結果が金融機関の資産内容を適切に反映されたものとなっているかを検証することを自己査定監査といいます。

具体的には、地域経済状況の理解、債務者の決算書やキャッシュ・フローの状況、財務諸表分析、金融機関担当者とのディスカッションなどから、実態に踏み込んで評価が妥当か検証を行っていくため、それらを通じて多様な業種やビジネスについての知見を得ることができます。

地域経済状況の理解においては、北海道の基幹産業である農業・漁業や関連する加工業などの状況、観光業では空港・JRやホテルの利用率なども重要です。
豊作・豊漁や台風被害、移転などの大型投資、事故など、何気なく見ているニュースの内容から自己査定監査や会計上に影響する事象を把握することもあり、自己査定監査以外の各種ヒアリングにも生きてきます。

次に、金融監査において重要な要素のひとつが「金利」です。
今年に入ってから「ゼロ金利」や「金利のある世界」などの話題をニュースで見たことがある方も多いと思います。
金利については、2025年1月に日本銀行が金融政策決定会合で政策金利を0.25%から0.5%に引き上げすることを決定し、一方で直近においてアメリカでは政策金利を引き下げするなど、現在進行形で動きがある部分です。
金利の変動は、物価や預貯金・保険、住宅ローンなどのほか、日米金利差が為替相場や株式市場に影響を与えるなど、さまざまな面で影響を与えています。

金融機関の主な運用先のひとつである有価証券においては、金利が上昇すると債券価格は下落し、株式市場にも影響を及ぼしますので、時価のある有価証券(債券)の減損処理などにもつながることとなります。
そのため、まずは金融政策決定会合などから最新の金利動向、それを受けてのさまざまな市況環境の変化について情報収集を行い、会計上どのような影響があるかを検討することが重要となります。

以上、金融監査に関連する項目についてご紹介しました。

地域経済状況の理解などのローカルの目線と金利動向などのグローバル目線の両方をもちながら、EY札幌事務所では道内各地の地域金融機関である信用金庫の監査を通じて地域貢献ができるため、非常にやりがいがある業務です。
興味を持っていただいた方は、ぜひEY札幌事務所のリクルーターに個別に相談してみてください。皆さんからのご質問をお待ちしております。

写真は先日に福利厚生の割引を利用(※)して星野リゾートトマムに行った際の、日々成長する娘からのエンドレス「もっかい、もっかい‼」に運動不足の身体で応えている真っ最中で険しい表情の私でした。

※宿泊施設利用補助は使用条件があります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

次回のリクルートブログ投稿予定日は10月27日(月)です。