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2021.10.25
地区事務所新潟事務所

【新潟事務所】建設業の監査について

新潟事務所 マネージャー 村川 英

皆様、こんにちは!今回のリクルートブログを担当する村川です。
試験も終わり、監査法人に入社して、どの業種の監査をしてみたいかなど、イメージを膨らませているところではないでしょうか。今回のテーマは「建設業の監査」になりますので、参考となりましたら幸いです。

建設業の会計の特徴は個別原価計算、JV会計、業種特有の勘定科目などありますが、監査上は収益認識が重要論点になることが多いです。
収益認識については、2021年4月1日から開始する会計年度より、「収益認識に関する会計基準」が原則適用となり、決算日により従前の「工事契約に関する会計基準」が適用される会社と混在していますが、どちらにしても、工事の進捗に応じて売上が計上されるという特徴は変わりありません。

ご存じのとおり、工事の売上は、①請負額×(②発生原価÷③工事原価総額)の算式が典型的です。監査上は、この3要素それぞれを検証していきます。
①請負額、②発生原価については一部未確定の部分もありますが、大半は、発注者との契約書、業者からの請求書等がありますので証憑突合がメインになります。契約に関して発注者に確認状を発送する場合や、架空の外注費等の有無や原価付替えを調べるために、工事単位で外注業者等に工事未払金の確認状を発送する場合もあります。
③工事原価総額が最も難しいところになります。工事原価総額は実行予算策定という見積りになり、外部証憑も限られてきます。そして、工事は個別受注のため、まったく同一の工事というものもありません。そのため、まずは実行予算の策定や適時の見直しが合理的になされる体制が出来ているかの確認、実行予算が適切に承認されているかの確認をします。そして、実行予算書を閲覧して、工事内容と照らして実行予算の各項目が妥当か、原価低減の実現可能性が合理的かといった異常点の有無も確認します。そのほか、一定期間ごとに工事の推移を確認し異常な変動が生じていないかの確認や、工事原価総額の事前の見積りとその確定額や再見積額を比較するバックテストなども実施します。
そして、現場視察を実施し、工事の実在性や進捗状況の確認、現場管理者とのヒアリングなどを実施し、総合的に判断します。

個人的に、長く形として残る建造物を見られる現場視察は大好きで、建設業の監査の醍醐味かと思います。今まで、マンション、商業施設、高速道路、発電所、プラントなど様々な現場を体験してきました。
新潟事務所は新潟県内の建設業上場会社の監査を独占しています。そして、土木、建築、プラント、鉄道といった様々な業種があり、建設業の監査に興味がありましたら、非常におすすめです。

皆様と一緒に仕事ができる日を楽しみにしています。

【以下は法人説明会のご案内です】
法人説明会は随時開催しておりますので、お気軽にご連絡ください。
新型コロナウイルス感染防止のため1~3名ずつの少人数で開催をしております。また希望される方にはオンラインでの説明会も実施します。
◆対象 :2021年公認会計士試験論文式試験受験者及び過年度合格者
◆日時 :9:00~19:00の間で随時開催(土日祝日可)
◆所要時間:1時間程度
◆会場 :EY新日本有限責任監査法人 新潟事務所
(新潟市中央区東大通一丁目3番10号大樹生命新潟ビル7階)
◆内容 :新潟事務所概要、オフィスツアー等
◆持ち物 :筆記用具
※オンラインでの参加の場合は、カメラ・音声機能付きのPC又はモバイル端末(タブレット、スマートフォン)
※オンラインでの参加の場合、「Microsoft Teams」での開催を予定しておりますが、詳細はご予約時にご案内いたします。
◆お申し込み方法 :電話もしくはメールにてご予約をお願いいたします。
※ご希望の日時(午前、午後、夕方)、参加方法(現地又はオンライン)を第3希望までご連絡ください。調整の上、折り返しご連絡させていただきます。
TEL:025-245-4611
メール:Ryoko.Wakatsuki@jp.ey.com
    Yumi.Kanno@jp.ey.com
◆お申し込み期限 参加希望日の前々日の17:30まで。