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2021.09.07
地区事務所浜松・静岡事務所

【浜松・静岡事務所】自動車セクター企業の監査 Vol.5

浜松・静岡事務所 リクルート担当 辻本駿佑

皆様こんにちは!

写真は、先日ドライブで行った、浜松市内にある竜ヶ岩洞です。年間通じて約18度と快適な環境の中で自然の神秘を感じられます(緊急事態宣言発令前に行きました)。

さて、今回のブログでは、日本の基幹産業の一つであり、浜松・静岡事務所でも多くのクライアントを有している自動車セクター企業の監査について、実際に統括主査として関与されているお二人に、魅力などを伺いました!

登場人物Aさんイメージ.jpg登場人物Bさんイメージ.jpg

Aさん:大手電機メーカーなどで監査業務に従事後、現在はグローバル展開する輸送機器メーカー(完成車メーカー)の統括主査などを行っている。

Bさん:大手化学メーカーなどで監査業務に従事後、現在は自動車部品メーカー(サプライヤー)の統括主査などを行っている。

Q1.これまでの関与企業と、現在ご担当の自動車セクター企業で違いはありますか?

Aさん:以前の監査チームでは連結決算のみを深く狭く担当していましたが、個別/連結/J-SOX/非監査も含め広く担当しています。また、海外売上高比率が高く、海外グリップが重要なので、新型コロナウイルス感染拡大前は海外子会社に年に1~2回は出張していたのも大きな違いかと考えています。

Bさん:完成車メーカーに部品等を供給している企業のため、有償受給取引や金型取引といったサプライヤー特有の論点が新収益認識基準の導入に際して会計上の論点となり、検討に苦労しました。監査の側面では他のセクターとそれほど大きな乖離はないと思います。

辻本:監査チーム内での担当や業態による違い等はありますが、監査手続は大きな違いがないようです。グローバルに展開している企業が多いため、海外が重視されている点が特徴の一つと言えます。私もスタッフとして自動車セクター企業に関与していますが、同様の印象を受けました。

Q2.自動車セクター企業の監査の魅力は何ですか?

Aさん:自動車産業は日本の主要産業の1つであり、カーボンニュートラル対応、EV化、自動運転等の新しい技術等の課題に関して会社がどのようにビジネスを進めていこうとしているのかを肌で感じることができる点が魅力と感じます。

また、EYは自動車セクターに属するクライアントを多く有しているので、セクターナレッジが充実していることや可能な範囲での情報交換ができることも魅力かと考えます。

Bさん:部品サプライヤーは我が国の中核産業である自動車業界を陰で支える黒子的な存在ですので、大手完成車メーカーと二人三脚でビジネスを展開している関係上、業績の動きを読むことで今後の日本の景気動向を少しは先読みできる領域に関与できているのという点が魅力かと思います。

辻本:自動車セクターにも完成車メーカーやサプライヤーがあり、それぞれの業態に応じた魅力があるようです。どのような業態の企業であっても、自動車産業は日本の中核産業となるので非常にやりがいがある分野なのは間違いないでしょう。

Q3.反対に、自動車セクター企業の監査の大変な点はありますか?

Aさん:特段ありませんが、完成車メーカーだと海外比率が高い傾向にあり、各国のファイナンス状況や排ガス規制等についても理解が必要となるため、これらの事象について現地監査チームとの密なコミュニケーションが必要になる点が少し大変かもしれません。

Bさん:この業界は祝日関係なく、週5日勤務土日休みが繰り返されますので、我々が休みの日にもメール等で質問が来る時もあります。

辻本:海外構成比率が高い点、独自の習慣がある点があげられています。私も関与してこの点は大変だと感じました。更に、海外構成比率が高い点とも関連しますが、クライアントによってはIFRSなど日本基準以外の会計知識を勉強する必要がある点も大変だと感じています。

Q4.自動車セクター企業の監査で、現在ホットな論点などありますか?

Aさん:収益認識基準、見積開示基準、KAMへの対応が当期のトピックとなっています。

Bさん:完成車メーカーの多くがグローバルに事業を展開しているため、監査においても海外対応がより重要視されている点が挙げられると思います。英語力がますます重要となってくると思います。

辻本:新基準への対応はどの業種においても共通の論点となっていますが、一部業界特有の論点が出てくるため、対応に手間を要するようです。

また、海外構成比率が高いため英語が重要となってきます。英語に関しては、得意でなくてもEY独自のフォロー体制が備わっているため、やる気さえあれば問題ないかと思います。

Q5.受験生・就活生の方にメッセージをお願いします。

Aさん:EYには様々な業種のクライアントがありますが、その中でも自動車セクターは比較的イメージがわきやすい産業かと思います。自動車セクターのクライアントでは原価計算や棚卸立会も見られますし、先述のように海外とのやり取りも多くなる傾向にあるかと思いますので、グローバルに働きたい方は是非自動車セクターに興味を持っていただければと思います。

Bさん:セクターによって監査で使う知識が大きく偏ってくると思いますが、自動車セクターは受験時代に勉強した知識を満遍なく活用できる分野かと思いますので、ご自身のキャリアの一時期を自動車セクターにおいて研鑽を積まれることを是非お勧めします。お待ちしております。

辻本:自動車セクター企業は典型的な製造業が多いため、管理会計の原価計算や監査論の知識等々を応用して用いることができるという点は、私も魅力に感じています。自動車セクター企業でより実務に近い知識を習得することで、今後のキャリアに生きる経験ができるのは間違いないでしょう。

日本経済を支える自動車セクター企業の監査は、東京や名古屋だけでなく、その他地域でも経験することができます。

私も、自動車セクター企業でスタッフの一員として監査業務に従事していますが、独自の業界慣習や今後の輸送機器の概念である、MaaS (Mobility as a Service) へ対応するビジネスモデル転換など、非常に奥が深い分野だと感じています。

皆様が自動車セクター企業や地区事務所に少しでも関心を持ってもらえると幸いです。

また、浜松・静岡事務所ではオンライン事務所説明会を開催しています。
ブログを通じて浜松・静岡事務所に興味を持った皆様、知りたいこと気になることがある皆様、
ぜひお気軽に申込ください!

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■対象者
公認会計士試験論文式試験受験生
■日程 下記の日程のうち受験生おひとりに対して1時間
2021年8月30日(月)~9月17日(金) 9:30~18:00 (※土日を除く。)
申込方法
下記項目をご記入のうえ、以下のメールアドレスにご連絡をお願いします。
折り返しご連絡させていただきます。
宛先:portal-ham@jp.ey.com リクルート担当まで
1.氏名
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5.希望時間帯(複数回答可)
※お申込のあった方から調整しているため、時間帯の変更をお願いする可能性がございます 。
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