EY People メンバーインタビュー

ITのプロとしての矜持のもとで

ITリスクコンサルタント職/IT監査職 2015年入社
Technology Risk事業部 マネージャー

K.Iino

2015年入社。米国の大学で経営学を専攻した経験から、グローバルな環境で働きたいと考えて、EY新日本へ。決め手となったのは、面接等で感じた社風。穏やかで、気負わずに誰とも話せるカルチャーが心地よく、入社を決めた。

システムの正当性を検証

現在では多くの企業が会計システムを導入しており、そのシステムの中で自動的に計算処理が行われ、最終的に財務数値が形成されていきます。そのため、仮にシステムの計算処理に誤りがあれば、当然のことながら財務諸表の数値にも誤りが含まれる可能性が出てきます。同様に正当な権限を持たない誰かが不当にシステムにアクセスすればデータの正確性が損なわれる可能性が高まり、もし悪意を持ってアクセスされれば数値の書き換えさえ行われかねません。
こういった問題が起きていないかをチェックし、会計士の監査業務を支援することが、Financial Audit IT Integration(FAIT)というEYのグローバルサービスです。私はITの専門家としてこのサービスを通じ、ITの内部統制評価、データ分析、サイバーセキュリティ、データ検証といった業務に携わっています。
業務はEY新日本の公認会計士の依頼を受けて進めますが、監査は資本市場を支える第三者性・公益性の高い業務であることから、時にはクライアントである事業会社から「専門家としての視点でチェックいただいて助かりました」という感謝の言葉をいただくこともあります。

1年目でも専門家として遇される

私が担当しているのは主に日系の自動車関連メーカー、約20社です。いずれもグローバルカンパニーであり、その事業規模の大きさはやりがいにつながっています。通常ではなかなか会えないような大手上場企業の経営層と話したり、ITの内部統制に関する通常のヒアリング時にも部長・課長といったレイヤーの方々と膝詰めでコミュニケーションできたりすることは、この仕事の醍醐味(だいごみ)です。
思い出すのは、入社して初めてクライアントを訪問したとき、質問対応に当たってくださったのが先方の社長だったことです。もちろん先輩が一緒ではありましたが、社会人1年目の最初の仕事で経営者と直接やり取りできることに驚いたものでした。もちろんクライアントにとっては、私が1年目であることはまったく関係ありません。監査の専門家、ITの専門家として私に接しているわけです。ヒリヒリした緊張感の中、その期待に応えられるだけの知見やスキルを磨くことが自分の使命であると改めて実感したのを覚えています。

成長できる環境を自ら実現

入社5年目にEY新日本の福岡事務所に異動しました。自ら望んだことでした。というのも、それまで経験豊富な先輩に囲まれて仕事をすることで、心の中の「いざとなったら先輩に助けてもらえる」という思いを拭い去ることができなかったからです。そろそろ若手のポジションから抜け出して先に進まなければならない年齢に差しかかったことで、そうした甘えを捨てるためにも、環境を変えたいと思い、自ら異動を志望しました。このように成長のために自ら手を挙げて志望すれば、そのチャンスを与えてくれるのは、EY新日本の魅力です。
この異動は、思っていたとおり、私にとって大きなプラスとなりました。福岡事務所を選んだのは、少人数の事務所のため人に頼らずに業務を進めなくてはならない環境だったからで、赴任中の3年間は、自ら考え、自ら行動する毎日でした。日々ちょっとずつ背伸びをしていた感覚があり、結果として少しずつ自分がバージョンアップされていったことは間違いありません。こうした成長の手応えは仕事の大きな喜びであり、とても楽しい3年間でした。

「海外なら」と任される人材に

現在、私の部署では海外対応のソリューションチームを立ち上げ、私はそのサブリーダーを務めています。クライアントが事業の海外展開を加速させる中、監査品質の向上を目的に私たちがEYの海外事務所と連携し、ITの内部統制評価の体制構築等を進めています。この取り組みは今後加速させていく予定で、海外で学んだ私の経験を生かしながら、「海外対応案件はIinoに相談すれば安心」と言われるようになりたいと考えています。
また、人材育成も今後の私の大きなテーマです。私は会計やITについて専門的な教育を受けたことはなく、ゼロベースで入社し、先輩方に学びながら成長してきました。その経験を踏まえ、グローバルに活躍できる人材を育てていきたいと思っています。研修内容の充実を図ることはもちろん、気軽に相談できる心理的安全性の担保された職場環境を実現することで、若手の成長を支えていく考えです。

チームを大切にする社風

EYは世界をリードするプロフェッショナルファームのグローバルネットワークであり、さまざまなチームで働くことで、多様なクライアント、多様な案件を経験できます。個々の能力を尊重しつつもチームとしてプロジェクトに取り組む姿勢を大切にしているため、困りごとに直面してもチームの全員が手助けしてくれる風土もあります。私のように会計やITのバックボーンがなくても、ぜひ気後れすることなく入社していただければと思います。チームの一員として一緒に働いてくれることを楽しみにしています。

One day schedule

  • AM 9:30

    【業務開始】在宅勤務が基本

  • AM 10:00

    【ミーティング】米国のEYと週例の会議に参加

  • AM 10:00

    【ミーティング】マネージャー会議に参加

  • PM 12:00

    【ランチ】自宅で食べる

  • PM 1:00

    【レビュー】部下の調書に目を通す

  • PM 3:00

    【ミーティング】クライアントとの会議に参加

  • PM 4:00

    【レビュー】引き続き部下の調書に目を通す

  • PM 5:00

    【ミーティング】担当案件についての進捗を確認する

  • PM 6:00

    【ミーティング】定例の会議で新人とコミュニケーション

  • PM 6:30

    【ミーティング】英国のEYと定例の会議に参加

  • PM 7:00

    【終業】少し残業をして今日の業務は終了