EY People

Forensics

不正の苦しみを終わらせたい―― その思いを胸に

マネージャー

S.Fukuhara

S.Fukuhara

2008年入社。上場企業含む複数の会計監査業務に従事した後、2016年にForensics事業部に異動し、各種不正調査業務に携わる。2019年に証券取引等監視委員会事務局開示検査課に出向。2022年に帰任し、引き続きForensics事業部で幅広い不正調査業務に従事する。帰任直後に8カ月の育児休業を取得。

アットホームな雰囲気は変わらない

文学部の学生で国語の教師を志していた私が公認会計士を目指すようになったのは、多様な業界や企業の会計監査を通じて、広く世の中を見ることができる点に魅力を感じたからでした。数字に対する拒絶感もなく、新しいことを学べる面白さもあって、受験勉強も特に苦ではありませんでした。
EY新日本を選んだのは、社風に惹かれたからです。説明会も温かな雰囲気があり、居心地が良さそうだと感じました。一言で言えば、アットホーム。この雰囲気は現在に至っても変わっていません。
一方、プロフェッショナル集団としてより高い専門性を発揮するための環境そのものが変化している点は、入社当時から大きく変わりました。テクノロジーの活用によるDigital Auditの推進はその好例でしょう。この領域での先進性は、EY新日本ならではだと感じています。

会計関連の不正調査に携わる

現在私は不正調査、不正対策、コンプライアンス専門のサービスラインであるForensics事業部に所属しています。事業部の業務としては不正調査による実態解明や原因分析・再発防止策の検討、各種コンプライアンスリスクへの対応、サイバーインシデントへの対応など多岐にわたり、私は主に会計関連の不正調査業務に携わっています。
不正会計が企業にもたらす経済的損失や信用の失墜は深刻ですが、同様に虚偽の財務情報が社会に公表されることで投資家や市場が受ける悪影響も甚大なものとなります。われわれは調査を通じてその実態を解明し、不正による影響額を把握することに加え、同じ不正が繰り返されないように再発防止策を提言することで、企業の信頼回復を後押しします。
不正行為というのは1回きりで終わることはまれです。繰り返し行われるのが常であり、一度不正に手を染めると、それを隠蔽(いんぺい)するためにさらに不正を重ねるということも珍しくありません。当然役員や従業員が本来の業務に向けるべき時間が不正行為およびその隠蔽に割かれますので、企業にとっても本人にとっても非常に不幸なことです。中には、その状況に苦しみ「早く発覚してほしい」との願いから、あえて容易に露見するような稚拙な手段で不正を続けているケースもありました。
不正調査はそうした企業と従業員の不幸な状況を見つけ出し、それを終わらせることにつながるというのが私の考えです。決して“悪をたたく、正義の味方”といった意識ではありません。企業と従業員が正常な道に戻るのを支えたいという思いで取り組んでいます。

専門性を磨くためのチャレンジ

会計監査に約8年間携わった私がForensics事業部への異動を希望したのは、公認会計士としての知見を生かしつつ新たな分野で専門的な経験を積みたいという思いからでした。異動希望を出す前にForensics事業部のパートナーに業務やチームについてお伺いし、自身が納得した上で異動を実現することができました。このように自ら希望し行動すれば新しい道が開けるのが、EY新日本です。
また、Forensics事業部に異動してからも、さらにチャレンジの機会がありました。それが証券取引等監視委員会事務局開示検査課への出向です。ここでは虚偽が含まれた重要な情報を開示した疑義のある上場企業に赴いての検査を担当しました。会計基準にはその選択や解釈について絶対的なルールがなく、個々の企業の実情に応じて適用していく側面があります。だからこそ監査法人の監査や証券取引所による管理、証券取引等監視委員会の検査など、多様な立場の関係者が重層的にチェックし、必要に応じて是正することで、証券市場への信頼を担保することができていると知りました。そうした一段高い視座を学べたという意味でも、この出向は意義深いものになりました。

より幅広い業務を通じて

今後もForensics事業部で経験を重ね、この領域での専門性を磨いていきたいと考えています。これまでは調査による不正の実態解明を中心に取り組んできたので、再発防止策の検討や支援、規制当局との対応支援など、幅広い業務に携わりたいと思います。
また、現在はマネージャーですので、シニアマネージャーを目指すことも目標です。今まではプレーヤーとしての役割を担うことも多くありましたが、今後はプレーする機会を創り出す、つまり案件の開拓にも注力していく必要があります。
不正というのは、気付かれないところで進行しているものです。不正が長期に及ぶ前に手を打つことが、影響を最小限に抑えることにつながります。その意味でも案件の開拓は、人知れず苦しんでいる従業員や信用失墜のリスクを抱える企業のさらなる不幸を食い止めることにつながるはずです。非常にやりがいのある仕事なのは間違いありません。

Recruit Message

想定外のキャリアパスに出会えます

EY新日本には、本当に幅広いキャリアパスがあります。私もまさか不正調査に携わることになろうとは想像もしておらず、まさに想定外のキャリアを歩んでいることになります。それは自分でも気付いていない可能性を引き出すことにつながりました。もし皆さんが将来に明確なビジョンを描けていないとしても、EY新日本なら多様な選択肢の中からきっと自分ならではの道を見つけることができるでしょう。皆さんのチャレンジをお待ちしています。

One Day Schedule

  • 9:30
    出社
    出社、メールチェック、チームメンバーと現状把握ミーティング
  • 10:00
    調査委員会等とのミーティング
  • 11:00
    調査手続の実施
  • 12:00
    ランチ
  • 13:00
    調査手続の実施
  • 15:00
    会社のガバナンスサイドへのヒアリング
  • 17:00
    調査手続の実施
  • 20:00
    チームメンバーと翌日のTo Doの整理
  • 11:00
    退社
    調査案件がないときは定時に切り上げて家族・同僚・友人との時間を過ごします

Day Off

5歳の男の子と2歳の女の子がいます。休日はよく近くの公園に出掛け、走ったり、遊具で遊んだりしています。これから娘が大きくなったら、家族みんなで遠出するのが楽しみです。

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