EY People

メキシコ

現地の仲間たちの“アミーゴ”として。

2008年入社 EYメキシコ事務所出向

J.Yamada

J.Yamada

無関心だった私が、自ら海外駐在を志望

現在私はEYメキシコ事務所に出向中ですが、EY新日本入社時には自分が海外に駐在することになるとはまったく想像していませんでした。
入社当時の私は、大手日本企業の監査業務を担当しており、英語にはまったく興味がなく、TOEICのスコアも400点台と、とても英語が得意とは言えないレベルでした。そんな私が海外に興味を持つようになった理由の一つが、クライアントの国際化が進んだことがきっかけです。英語の資料やメールが日常的に飛び交うようになり、社内の公用語が英語に切り替わったときには、自然と自分も英語を使う必要が出てきました。もう一つの理由は、一緒に仕事をするチームの仲間に海外駐在経験者が増えたことです。米国やドイツ、ベトナム、シンガポールなど、世界のEYの拠点で仕事をした経験を持つ仲間が話す海外ならではのやりがいや醍醐味(だいごみ)を聞くうちに、次第に、「自分も新しい環境で挑戦してみたい」と思うようになりました。国内監査業務に長年携わってきたからこそ、違った視点や価値観を得たいという気持ちも強くなっていったのです。
海外駐在の希望をかなえるには、いくつかのステップが必要ですが、EY新日本には挑戦を後押ししてくれるプログラムが豊富にあります。私はオンライン英会話やTOEIC対策講座に参加し、少しずつ準備を進めていきました。中でも心強かったのは、実際に駐在を経験した先輩方が、リアルな体験に基づいたアドバイスを惜しみなく共有してくれたことです。

海外進出した日本企業の相談相手として

海外出向の希望がかなったのは2024年7月のこと。着任したのはEYメキシコ事務所でした。メキシコは多様な文化が共存する開かれた国で、国籍や文化の違いを尊重しながら、明るく人を迎え入れてくれる温かさがあります。その雰囲気が大好きなので、第一希望としました。また、沖縄までわざわざタコスを食べにいったこともあるほどのタコス好きだったことも理由の一つです。食事が合わないと長く生活するのはつらいですから、この点は駐在先を選ぶ上で案外重要だと思います。

EY新日本には、日本企業がグローバルマーケットで事業展開する際、EYのグローバルネットワークを活用して海外進出や成長戦略をサポートするJBS(Japan Business Services)という組織があります。EYメキシコ事務所での私は、このJBSの一員として日本とメキシコの橋渡しをしています。日本企業の現地拠点と本社とのコミュニケーションを円滑にしたり、監査や税務のご相談に対応したり。困ったときに最初に頼ってもらえる存在を目指して、日々奮闘中です。
文化や仕事の進め方の違いは当然あります。例えば時間の感覚や優先順位の考え方など、日本とは違うスタイルに戸惑うこともありますが、それを一つ一つ理解し、尊重しながら信頼関係を築いていくことが、海外で働く上でとても大切だと感じています。
メキシコには「アミーゴ(友だち)」の文化があります。信頼を築くことで、仕事もぐっとスムーズに進むようになります。仕事は人と人とのつながりがすべてだと、改めて実感しています。

海外駐在で広がる人とのつながりと成長

海外での仕事の魅力は、何と言っても人との距離の近さです。クライアントの経営層から直接ご相談をいただくこともあり、日本にいたときよりも責任感とやりがいを強く感じています。EY新日本以外の日本人とのネットワークも自然と広がりました。現地に住む会計士や企業の方々と交流する機会も多く、気付けばプライベートでも何軒も美味しいお店めぐりをするほど仲良くなることも。日本にいた頃の食事会は一次会で帰るのが定番だった私ですが、ここでは人とのつながりが何よりの財産です。おかげで、コミュニケーション力はかなり鍛えられましたし、どんな環境でも柔軟に対応できる力が付いたと思います。

駐在期間は3年間ですので、私がメキシコで暮らすのはあと2年です。帰国後は私の経験を後輩たちに伝え、次に海外駐在を志望するメンバーのサポートをしたいと考えています。「海外で業務に挑戦してみたい」と思ってくれるメンバーが一人でも増えたらうれしいです。

最近は「海外志向の若者が減っている」といった声も耳にしますが、EY新日本には挑戦を後押ししてくれる制度や仲間がたくさんいます。最初から英語ができる必要はありません。かつての私がそうだったように、少しずつ準備していけば、きっとチャンスはつかめます。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!

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