EY People

アムステルダム
海外で再会したクライアントと、
新しい関係が始まる
2002年入社 EYアムステルダム事務所出向 パートナー
H.Hirano
H.Hirano
欧州ビジネスの重要拠点へ
歴史や映画に登場する外国や国際的なビジネスへ関心があった私がEY新日本に入社したのは、国際部(当時)という部署があったように、特に国際連携に力を入れていてそこで活躍できるという期待からでした。入社後は希望通り日本や海外のグローバル企業の会計監査を担当し、組織改編に伴って国際部がなくなった後も、引き続き国際業務に携わりました。
海外展開する日本企業の監査では、それに対応したグローバルなワンチームをつくり、海外拠点の監査チームと連携することが欠かせません。私も現地に出張へ行ったり電話会議をしたりしながら仕事をし、その経験を通じてEYの海外チームと交流を図り、また、欧州に進出する日本企業にとってのアムステルダムという拠点の重要性も学びました。
EY新日本は現在もグローバル対応に力を入れており、海外研修や英会話習得のためにさまざまな研修制度も幅広く用意されています。これらを積極的に活用して海外駐在の目標を早期に実現するメンバーもいます。私の場合は、入社以来の長年の会計監査業務を通じて必要な英語力やビジネススキルを鍛えました。また、EY新日本でのカウンセリングパートナーと先輩方による懇親のアドバイスや、グローバルなワンチームで一緒に働いた海外事務所パートナーの協力により、自然と海外駐在の選択肢に巡り合いました。このようなEY新日本やEYグローバルネットワークならではの人間関係や環境が、現在のアムステルダム駐在と自らの目標に向けた仕事の後押しをしてくれたと感じています。

非監査サービスも提供
私がEYアムステルダムに赴任したのは2022年。これまでの業務経験を糧にクライアントやEYファームの両国の架け橋になるという期待に胸を膨らませました。と同時に、パンデミックや欧州情勢によって国際社会も劇的に変わり、これからどこへ向かっていくのだろうという不安を胸に日本を飛び立ったことを覚えています。
先にも触れたように、オランダは、特に日本等の海外企業にとって欧州ビジネスの中心地です。そのため、アムステルダム事務所で私は、日本企業の現地法人への会計監査だけでなく、クライアントのニーズに応じてさまざまなサービスの提供や提案も担当してきました。欧州に進出した日本企業がどのようにビジネスチャンスを捉えて活動しているのかを学び、これまで監査業務で培った知見をもとに、他のサービスラインのプロフェッショナルチームに飛び込んでクライアント支援をしています。
うれしかったのは日本で私が監査を担当していた日本企業の方々とオランダや英国で再会できたことでした。この企業との監査契約は既に終了していたのですが、赴任のごあいさつを機にいろいろなお話を聞いているうちに、「またぜひ一緒に仕事をしませんか」と声を掛けていただき、当時の経験や記憶を生かして新たなアドバイザリー業務の仕事をすることができました。もし日本で監査業務だけに専念していたら経験できなかったことで、これまで懸命に打ち込んできた監査業務へ寄せていただいた信頼を実感し、また、私たちがクライアントから監査契約期間を超えて長く支えられていることを、海外駐在によって学びました。
最先端事例から学び、未来を開く
欧州はやはり複雑多岐で、ビジネスやサステナビリティに関する法制度の面でも時に世界を席巻します。赴任前から漠然と意識していた大きな変化も実際の業務や生活で具体的に体験し、懸命に取り組む中で駐在期間の延長を重ねていますが、ここでも、日頃お世話になっているEY新日本やEYオランダのパートナーやチームが私の希望をよく聞いて柔軟に対応してくれることに、EYの人を大切にする風土を強く感じます。
その激動の最先端の場で、目の前にいる私たちのクライアントが今どう対応すべきか協議しながら、より広く企業の報告制度や情報化社会はどうあるべきかにも議論は広がります。そして、会計監査プロフェッショナルたる私たちはどう変わるべきか、また、われわれだからこそ何ができるかを考えさせられますが、これも、日本から離れて海外のそれぞれの状況に身を置くことで得られる貴重な経験です。帰任後にこれらの経験をクライアントやEYファームのために役立てることを目標に、残りの駐在期間でより多くの挑戦に挑んでいきたいと考えています。
リモートワークが当たり前の今、世界中の仕事の情報が日本にいながら手に入ることは確かでしょう。しかし、リアルな生活には、人との関わりや仕事の進め方など、それだけでは得られない新鮮な体験があふれます。また、国際情勢や日本のプレゼンスも大きく変わっていく中で、世界のそれぞれの最先端状況に身を置いて日本を振り返ること、そして、会計監査プロフェッショナルとして、監査業務以外のビジネスやサービス提供を経験することは非常に大きな学びの機会になると実感しています。そして、EY新日本には、そのチャレンジをバックアップする仕組みと、EYファームとクライアントからなる人々のネットワークが築かれており、これらの経験を得るのに最適な環境です。