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2024.10.11
地区事務所広島事務所

【広島事務所】棚卸立会の体験談

広島事務所 シニア K.Kimura

みなさん、こんにちは。

広島事務所入社4年目の木村です。

今回は公認会計士試験の監査論でも頻出の監査手続である「棚卸立会」を、実際の監査業務として経験した体験談をお伝えします。

棚卸立会とは、会社が行う実地棚卸の現場を観察し、棚卸資産の一部について監査人がテスト・カウントを行うことで、資産の実在性や網羅性を確認するとともに、実地棚卸が経営者の指示に従って適切に行われているかを観察し、内部統制の整備・運用状況を評価する重要な監査手続の一つです。

私は入社時研修を終えた直後に3月末決算の会社へ棚卸立会に行きました。入社して間もないこと、そして受験生時代に監査論が苦手科目で、棚卸立会についてあまり実務のイメージが出来ていなかったこともあり、立会当日の1週間前から不安でしたが、広島事務所の先輩に手続の流れやコツを聞いたり、法人内の研修やマニュアルを読んだりなどの準備をしたことで安心して臨むことができました。

私が立会に行った会社は樹脂製品などを製造する会社で、カウントする資産が粉末状や液体の素材だったため、「1つ、2つ」と個数を数えるカウント方法ではなく、計測器を用いて、素材が入ったタンクの重量やタンクの淵から素材の面までの高さを測定し、数量を算定するという特殊な方法でカウントをしていました。タンクは高さが10m以上もあるため、クライアントの方々はタンクに設置してあるはしごを上り、タンクの上から計測していました。私も同じようにヘルメットや安全帯を装着して実際にはしごを登ってみるとすごい高さで、風で煽られたら落ちてしまうんじゃないかと心配な中でカウントしたことを覚えています(笑)。この会社は一般消費者の立場では直接関わることのない製造業で、事前準備の段階で会社のビジネスや商流を予習しただけでは中々イメージがつかない業種でした。しかし、実際に製品を見たり、会社担当者の方から製造過程の話を聞いたりすることで、モノの流れを理解することができました。

広島事務所では、入社1年目は必ず先輩と一緒に棚卸立会に行きます。私も先輩と同行し、初めてのカウントでは個々の確認事項の目的を教えてもらいながらフォローを受け、終了後にはフィードバックもしてもらいました。棚卸立会は1日がかりの作業なので、その日を共に過ごした先輩とは後に気軽に質問できる関係になりやすいです。

このように広島事務所の魅力は20人程度の規模感で、一人一人の距離が近く、困ったときに相談しやすい雰囲気があることだと思っています。入社直後や、監査の1年の流れを経験していない新人にはさまざまな不安がありますが、皆さんが困った際には適切にフォローする環境が整っていますのでご安心ください!

いかがでしたでしょうか?皆さんも監査法人に入社後、最初に経験する監査手続の一つが棚卸立会だと思いますので、少しでも業務のイメージをお届けできていれば幸いです。

次回のブログは、同期の桝原さんが担当します!普段はみんなに愛される人当たりの良い性格でありながら、監査においては常に真剣に仕事をするプロフェッショナルです。また、リクルートリーダーも担当しており、皆さんにより良いキャリアを歩んでいただくためにできることを常に考えている、尊敬する仲間です。

次回は、10月25日ごろ、そんな桝原さんから、「監査法人での出張の魅力」を紹介してもらいます!

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それでは、次回もお楽しみに!!