2030年までに、世界の中間層人口に新たに30億人が加わります。そのほとんどは、アジアをはじめとする新興市場の人々です。
本書は、世界の企業幹部547人へのアンケートと、世界の一流起業家・上級幹部・イノベーション専門家への詳細なインタビューによる調査結果をもとに、新たな中間層を見据えたイノベーションに必要となる企業の能力とは何かを検討し、そのモデルを提言します。
【本調査の主な結果】
- 台頭する30億人を見据えたイノベーションは大きな機会だが、さまざまな課題に対し企業は現実的な見方をしている
- 顧客への深い洞察と組織の機動性が、台頭する30億人のニーズを満たす鍵となる
- 企業は、現地仕様の必要性とグローバルな規模の経済のバランスをとらなければならない
- 低コスト・イノベーションは、新興市場だけのものではない
- 新興市場でのイノベーションを成功させるには、研究開発だけでは足りない
- 現地企業は低所得層のニーズに応える上で有利だが、多国籍企業は追い上げている
本書は、アーンスト・アンド・ヤングがグローバルで展開しているブランドプログラムGrowing Beyondのシリーズの一つです。
新日本有限責任監査法人がメンバーファームであるアーンスト・アンド・ヤングは、東アジア・東南アジアに拠点を置く企業の600人を超えるビジネスエグゼクティブを対象に実施した調査の結果をまとめた「Beyond Asia」を公表しました。
アジアの多国籍企業による海外投資が昨今急増し、先進国企業の多くは、競争の激化と、数十年間独占してきた国内市場のシェア縮小を懸念しています。本報告書では、先進国に拠点を置く企業が、グローバル市場の新たなトレンドをどう予測し、どう対応しているのか、また、競争が激化し多様化が進む状況下で、新たな機会をどうすれば最大限に活用できるのかを考察しています。
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