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大阪事務所 第11回 「受験生時代の知識と実務の違い」
皆様こんにちは!EY大阪事務所リクルートブログ担当の池辺です。
入社してから半年が過ぎ、受験生時代の知識がおぼろげになりつつある今日この頃。
「当時の知識は実務に活かせているのか?」と、ふと気になり、知識を呼び覚ますために短答式試験を拝見してみました。
今回のブログのテーマは「受験生時代の知識と実務の違い」です!
※令和3年公認会計士試験短答式試験を拝見
そして、今回のテーマを検証するにあたって、私の同期である内野綾音(うちのあやね)さんと本田海咲(ほんだみさき)さんのお二人にも協力していただきました。
拝見した感想などもお聞きしてきましたので、ぜひご覧ください!
<本田>
~まずは本田さん、自己紹介をお願いします~
受験生の皆様こんにちは!EY大阪事務所 監査第4グループ所属、入社1年目の本田海咲です。最近はピラティスに通って、コロナ太りを解消することを趣味にしています!
※ピラティス:エクササイズの一種
今回の企画にあたって、私は企業法を拝見することになりました!
~問題を拝見して、「忘れているな」と感じた論点はありますか?~
細かい部分ではたくさんあります。
短答式試験の企業法では知識の正確性が求められるので、受験生時代は「以上」なのか「過半数」なのか、「著しい損害」なのか「回復できない損害」なのか等、問題集で何回も引っかけられて大変だったなぁと、苦い感触を思い出しました・・・(笑)
~企業法で得た知識は業務をする上で役に立っていますか?~
企業法は監査論や計算科目と違い、実務でそのまま出てくるという場面は少なく、「実務でめっちゃ使うじゃん!」という印象はありません。
しかし、企業法全体を学習したことで、間接的ではありますが、会社理解の助けになっているのかなと思います。
~ありがとうございました~
<池辺>
私も今回の企業法の問題について軽く目を通したのですが、全体的に難しく、最高裁判所の判例なども複数出題されていて驚きました。
本田さんの言う通り、短答式試験の企業法は暗記傾向が強く、実務に直接役立つかと問われれば悩ましいところではありますが、企業法を学習する上で覚えた単語などは頻繁に出てくるため、やはり勉強した価値はあったと思います。
続きまして、内野さんお願いします!
<内野>
~それでは内野さん、自己紹介をお願いします~
受験生の皆様こんにちは!EY大阪事務所 監査第4グループ所属、入社1年目の内野綾音です。最近は珈琲にハマっています。最近の夢は、大きなコーヒーメーカーをお家に置くことです!
今回の企画にあたって、私は監査論を拝見することになりました!
~問題を拝見して、「忘れているな」と感じた論点はありますか?~
公認会計士法や金商法、会社法などに規定されている事項は忘れていると感じました。
その一方で、四半期レビューや内部統制監査など、監査実務に直結する問題は比較的覚えているものが多かったです。
~監査論で得た知識は業務をする上で役に立っていますか?~
個人的には受験生時代、監査論でイメージがつかなかった監査用語第一位は「ウォークスルー」なのですが、最近はウォークスルー(内部統制整備状況評価)を実際に行ったことで知識と手続が結びつき、1年間の監査の流れの理解が進みました。
「監査論で得た知識は業務をする上で役に立つ」というよりも、業務を通じて監査論の理解できていなかった部分が理解できたという感覚です。
~受験生の皆様へ何か一言お願いします!~
監査論は掴みづらい科目だとは思いますが、監査実務を行っていると、勉強で得た知識の点と点が繋がる瞬間が訪れます。
受験生の皆様も監査法人に入って、ぜひそれを実感してください!
~ありがとうございました~
<池辺>
確かに監査論は、知識と実務でワンセットみたいなイメージが私にもあります。
監査基準でも「専門能力の向上と実務経験等から得られる知識の蓄積に常に努めなければならない」とありますし、実務を行うことで真価が発揮される科目なのだと思います!
~拝見した感想~
さて、私は財務会計論と管理会計論を拝見しました。
まず管理会計論についてですが、管理会計論の知識は実務では使っていなかったため、知識が抜けているなと実感しました・・・。
いずれは原価計算などを担当し、管理会計論の知識を使う機会に出会うこともあるかと思いますが、入社してすぐに管理会計論の知識を使うことはあまりないと思います。
一方、財務会計論は計算・理論ともに案外覚えていました!
受験生時代に最も勉強した科目ということに加え、財務会計論の知識は実務でも度々登場するため、知識のアップデートが行われていたのでしょうか・・・?
~勉強と仕事の違いについて~
財務会計論の知識は実務で登場すると先ほど記述しましたが、その中でも「受験生時代と違うな」と感じた点は、簡便処理や例外処理の存在です。
受験生時代は会計処理と言えば原則というイメージを持っていました。
しかし、実務ではその煩雑性から、簡便処理や例外処理といった、少し簡単な会計処理を選択している企業が多いように感じます。
勉強時には重箱の隅と呼ばれていたような論点でも、実務で見かけることが多々あるため、勉強と仕事は違うんだなぁと痛感しています。
財務会計論の知識は、どの業種でも必須の知識です。
ここまで勉強を頑張って来られた皆様なら、必ず財務会計論の知識を活かせると思います!
さて、いかがだったでしょうか。
受験生の皆様の中には、「実務が想像できない」「この知識って実際に役立つの?」と思ったことがある方もいるのではないでしょうか?
私は受験生時代、何度も思ったことがあります。
監査論では監査調書は保管すると習いましたが、その監査調書の作り方は想像もつきませんでしたし、財務会計論を勉強しているときには、実務でもこんな風に連結財務諸表を作ったりするのかなと思ったこともあります(監査人が財務諸表作成したらダメですよね・・・(笑))。
しかし、受験生時代に頑張って覚えた知識は必ず役に立ちますし、今はまだ眠っている知識でも、いずれ役立つ機会があるかもしれません。
今回、短答式試験を拝見して知識を呼び覚ましたことで、さらに知識を活かして働くことができそうです!
以上、「受験生時代の知識と実務の違い」でした!
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