「旬刊経理情報」連載 女性エグゼクティブの法則 ~Winning Womenから後輩たちへ~ 

第31回 好奇心からチャレンジへ!

2015.12.03
江田 麻季子
インテル株式会社代表取締役社長
インテルコーポレーションセールス&マーケティング統括本部副社長

Winning Women Networkの企画・協力で、旬刊経理情報に『女性エグゼクティブの法則~Winning Womenから後輩たちへ~』を連載しています。2015年10月1日号に掲載された記事をご紹介します。

アメリカへの留学、現地での就職、日本への帰国・・・そして、インテルとの遭遇。目の前におもしろそうなできごとがあれば積極的に飛びつく性格で、とにかく好奇心が元気の源。これが私です! 以下、「インテルと私について」をお伝えします。

まずは、インテルにめぐり会ったきっかけです。私はもともと、市場調査(マーケットリサーチ)を専門に仕事をしていましたが、そのとき、IT関連の仕事に携わっていたこともあり、声をかけられたのです。「あのインテルだ!」。独特の経営哲学を持った経営者が率いている会社であることは知っており、すぐに「おもしろそうだな」と思いました。

こうして出逢ったインテルは、好奇心旺盛で同じことを繰り返さず、常に新しいものを開発し、技術革新をしています。この特徴が、変化のめまぐるしい世のなか(インテルと同じく好奇心いっぱいの私も含めて)を魅了し続けているのだと感じています。一方で、常に新しいものを開発するということは、現在、世のなかにないものを作りあげなければならない、とプレッシャーもあります。これはインテルの使命であり、日本だけでなく、世界的に認められるものを作ることが求められています。そのため、ときには役職、男女関係なく社員同士でぶつかることもあり・・・。意見を交わして考え方を議論することで新しい知恵を引き出さなければ、革新的なものは生まれないからです。「お互いに平等の立場で学んでいく」という精神はストイックではありますが、インテルならではの社風です。

そして、このようなインテルで私が心がけていることの1つに、社員1人ひとりの強さや良さを引き出す環境を作りたいという思いがあります。コミュニケーションを通して信頼関係を構築することで、よい情報も悪い情報もいち早く伝わるような状況を作り出します。それが自然になれば、その情報に対してインテル(社員)の強みを発揮し、迅速に対応することができるようになるからです。こうした強みをもった社員が会社をさらに盛り立てることができるようになれば、素晴らしいことではないでしょうか。

さて、突然ですが、5年前、いや・・・10年前の身の回りを頭に思い浮かべてみてください。今となっては、自身を取り巻く環境はさま変わりしていますよね。半導体事業の計画を推し進めるとき、私たちは5年後、10年後の未来をイメージし、ビジネス判断をしていきます。今後もそれは同じですが、だからこそ、半導体は社会の底辺でさまざまな事業を支えることができるものなのです。10年後の社会にも、確実に「インテル、入ってる」はずです。

でも・・・本当は将来を想像することはそんなに簡単ではありません。だからこそ、若者には自分の可能性を信じて、その難しいことに果敢にチャレンジしてほしいのです。私が知っていたかつての社会では、女性の管理職は皆無でしたが、今は違います。先のことなんか誰もわからないのだから、行き当たりばったりでも構わない。とにかく「しっかりと、前を見据えて進むこと」をおすすめしたいと思います。

(「旬刊経理情報」2015年10月1日号より)

江田 麻季子

江田 麻季子(えだ・まきこ)
インテル株式会社代表取締役社長
インテルコーポレーションセールス&マーケティング統括本部副社長

早稲田大学、米国の大学院を経て、米国内でマーケットリサーチ・アナリストとして勤務。日本に帰国後、インテル㈱へ入社。その後、マーケティング本部長として、ブランド戦略などを統括する。続いて、香港を拠点にインテルのアジア太平洋地域のマーケティング活動を指揮し、2013年10月より現職。20年以上にわたるマーケティング活動での知識と経験を活かし、新市場の創出などに取り組んでいる。また、各国での幅広い勤務経験を活かし、グローバルな人材の育成に力を入れている。