「旬刊経理情報」連載 女性エグゼクティブの法則 ~Winning Womenから後輩たちへ~ 

第16回 ダイバーシティとネットワーク

2014.10.07
佐々木 かをり
株式会社イー・ウーマン
代表取締役社長

Winning Women Networkの企画・協力で、「旬刊経理情報」に「女性エグゼクティブの法則~Winning Womenから後輩たちへ~」を連載しています。2014年7月1日号に掲載された記事をご紹介します。

最近、「ダイバーシティ」という言葉をよく耳にするようになったと思います。「多様性」という意味で、女性活用ではありません。確かに、男性ばかりの職場に多様性を、というと、まず女性や外国人を採用することから考えますが、それが終点ではありません。多様な結果、何が生まれるのか。私がダイバーシティで一番大切だと思うことは、「思考の多様性」です。

ダイバーシティには、目的があります。ただ単純に多様な人がいればいいわけでもないですし、各自が自分勝手な発言や行動をしていいということでもありません。最終目的は、チームの総合得点を高めること。よりよい成果をつくるためです。そう考えると同じ大学を卒業した、同じような家庭環境の、同じ年齢層の男性たちだけの組織より、国籍や宗教、性別や年齢など、多様な人がいたほうが健全なディスカッションができるだろうと容易に想像できることでしょう。採用や人事評価では、多様な人が入社でき、評価されるしくみを作ることが大切です。そのため、ダイバーシティの第一歩として女性を活用することから始めるのです。

一方、働き手はどうでしょう。働く私たちは、今まで以上に存在意義を問われる時代になりました。ダイバーシティの時代は、勤続年数ではなく、どんな成果を出したのかが問われる、どんな発想を提案したのかが問われることになります。だから、女性が活躍できる時代になったといえるし、自分を高め続けなくてはならない厳しい時代になったともいえます。改革の必要性は大きいとはいえ、育児や介護をしながら働く法制度も随分整ってきましたから、あとは私たち次第。楽しく元気に働き、自らの貢献度を高め、必要とされる人となっていくことが大切なのです。

私自身、そのために大切にしてきたいくつかのキーワードのうちの1つ、「ネットワーク」をご紹介しましょう。私はこの単語を、「ネットをワークさせる」と分解して考えてきました。切磋琢磨し、前向きに自分を高めることができても、また一生懸命働いても、1人ではみえないことがあります。だから、前を向いているいい仲間とつながること、互いに役に立ち合うことが大切なのです。「ネット」とは網、すなわち、仲間とのつながりを指します。「ワーク」とは、役に立つという意味。そんな仲間に出会って欲しいと思います。

「国際女性ビジネス会議」を1996年から毎年開催し、今年2014年は7月13日(日)に第19回目を開催します。全国、海外から、多くの志高い女性・男性が参加します。ほとんどの人が、初めて、1人での参加ですが、1日が終わるころには、前を向いている仲間にたくさん出会い、仕事を楽しむ女性たちの姿をみて、元気いっぱいになります。ぜひこれを読まれた皆さんに参加して欲しいと思います。私も毎年学びがあります。いい仲間とつながることは、働く私たちにとって大きな財産なのです。前進へのエネルギーになります。ぜひいらしてみてはいかがでしょうか。

(「旬刊経理情報」2014.7.1より)

大河原愛子氏

佐々木 かをり(ささき・かをり)
株式会社イー・ウーマン 代表取締役社長

株式会社イー・ウーマン代表取締役社長、株式会社ユニカルインターナショナル代表取締役社長。現在、上場企業の社外取締役・監査役を務めるほか政府の審議会委員等歴任、APEC、OECD等海外での講演を含め、ダイバーシティに関する講演・研修多数。2014年6月には、「ホワイトハウスサミット」にも米国政府から招待される。手帳『アクションプランナー』、抗酸化サプリ「メロンリペア」などの開発も行う。メディア出演・著書多数。2009年ベストマザー賞受賞。