「旬刊経理情報」連載 女性エグゼクティブの法則 ~Winning Womenから後輩たちへ~ 

第2回 愛に生きる~女性の笑顔の価値~

2013.06.17
髙橋 ゆき
株式会社ベアーズ
専務取締役

Winning Women Networkの企画・協力で、「旬刊経理情報」に「女性エグゼクティブの法則~Winning Womenから後輩たちへ~」を連載しています。2013年5月1日号に掲載された記事をご紹介します。

わたしは「母親」であるということと、「経営者」であるということは共通項が多いと思います。特に笑顔でいることは大事だと思っています。そのためには、とにかく我慢をしないこと、無理をしないこと、頑張りすぎないこと。そして逆に「諦めない気持ち」が大事です。

一度きりの人生なので、自分を諦めないことは本当に大事だと思います。ただ、強くなろうとかパーフェクトな自分になろうということではありません。まずは、自分がどんな人生を送りたいのか、どんな女性でありたいのかということを考えて書き出してみることが重要なのです。

でも、たいていの人はそれを書くこともせず、自覚することもなかなか難しく、頭のなかでただ悶々と考え、自分と会話しているだけなので、「結局無理かな?」と思ってしまうと思います。どんな女性でありたいかを考えて書き出しておけば、他人と比べるということもなくなります。自分の進みたい人生、自分独自の人生観、歩み方、らしさというものが自分で発見できれば、決して我慢したり、無理をしたり、頑張りすぎたりする必要はないということをご理解いただけると思います。一度きりの人生、愛する人にいつもとびきりの笑顔を見せられるよう「自分らしさ」や、「心のゆとり」を忘れずに輝き続けて欲しいと思います。

家事に育児に介護に、仕事にプライベートに・・・どの自分も「本当の自分」ですよね。毎日の暮らしを何かを我慢して、何かを諦めて過ごすなんて悲しいことです。よくワーク・ライフ・バランスのコツや仕事と家事のバランス、両立をどのようにされているのかということについて聞かれるのですが、私は両立しようと思わないことが、両立できる秘訣ではないかと思います。どちらも自然体のなかでやっていかないと、簡単なことばかりではないと思いますし、両立しようと「頑張らなくちゃ」と思うことが、バランスを阻害してしまうと思います。

そして、やっぱり自分が楽しいってことが大事だと思います。自分を愛せない人は横にいる人の面倒も見ることができないし、優しい心配りもしようなんて思いません。自分の体、自分の心を常に愛して、そして自分の家族や仕事の仲間に愛を持って接するためには、自分が愛に生きる人間でないといけません。だから、やっぱり自分が楽しむ、常にfunな気持ちが大事だと思っています。

頑張る女性へのメッセージとしては、「何事も翌日に持ち越さないこと」。明日の太陽は誰にでも昇ってきます。その太陽に手を合わせて今日も素敵な1日をありがとうございますと、笑顔でスタートすれば、きっとよい1日が待っています。

しかし、前の日のことを持ち越して翌朝を迎えるまでずっと泣き続けたり、悩み続けたり・・・それでは解決しません。決して開き直れということではなく、立ち止まって反省することは必要でも、ずっと引きずっては何も意味がありません。もし何か壁にぶつかったとか落ち込んだとしても、まずは自分を愛しましょう。自分が愛に満たされていれば、自然と笑顔も出ますし、周りの方々に感謝の気持ちを持って、思いやりで接することもできると思います。

(「旬刊経理情報」 2013.5.1(No.1346)より)

広野道子氏 髙橋 ゆき(たかはし・ゆき)
短大卒業後、IT関連会社を経て、出版社で業界誌の企画、立案、広告営業に従事。
1995年より商社のPRマネージャーとして香港に4年間滞在。香港在住時に体験したメイドに利便性を感じ、「女性の"愛する心"を応援します」をコンセプトに、1999年10月家事代行、ハウスクリーニングサービス、キッズ&ベビーシッターサービスを行う「㈱ベアーズ」を夫が起業。妻として創業期を支え、以後日本における家事代行サービスのパイオニアとして人財育成も担当。また、キッズからシニアまで暮らしの向上を研究し、日本の暮らし方研究家としてテレビ・雑誌・セミナーなどで幅広く活躍中。二児の母。