平成23年12月2日に、「東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法」及び「経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための所得税法等の一部を改正する法律」が公布されました。そこで、過去の税制改正時の事例として、平成15年3月31日に公布された「地方税法の一部を改正する法律」により、半期報告書や有価証券報告書において、税率変更の内容や影響について、どのような開示がなされていたか、パターン別に調査を行いました。なお、法定実効税率への影響は、当時、約1.5%であったことにご留意ください。

1. 半期報告書における開示

調査日:
平成23年12月8日

調査対象会社:
平成15年2月中間決算会社、平成15年3月中間決算会社

調査対象資料:
平成15年2月期(ただし、EDINET導入後である平成16年2月期半期報告書の前期部分を確認)および平成15年3月期 半期報告書

調査対象項目:
重要な後発事象、追加情報


【決算月別パターンについて】
公布日が中間決算日の前か後かによって、決算月別に2パターンに区分しました。パターン別の開示検討個所、平成23年12月2日公布税制改正にて該当する書類は以下の通りです。

区分 ケース 対象会社 開示検討個所 H23年12月2日公布
の税制改正にて
該当する書類
パターン1 公布日が中間決算日より後の会社 H15年2月中間決算会社(H15年8月決算会社) 重要な後発事象 【半報】
H23年9月中間
H23年10月中間
H23年11月中間
【四半期】
H23年10月四半期
H23年11月四半期
パターン2 公布日が中間決算日より前の会社 H15年3月中間決算会社(H15年9月決算会社) 追加情報 【半報】
H23年12月中間~
【四半期】
H23年12月四半期~

【パターン1 傾向調査】
パターン1の平成15年2月中間決算会社を対象に、半期報告書における重要な後発事象の開示の有無を調査した結果は以下の通りです。

区分 連結 非連結
開示あり 1 1
開示なし 16 21
非連結のため対象外 5 0
合計 22 22

【パターン2 傾向調査】
パターン2の平成15年3月中間決算会社を対象に、半期報告書における追加情報の開示の有無を調査した結果は以下の通りです。

区分 連結 非連結
開示あり 12 16
開示なし 49 71
非連結のため対象外 26 0
合計 87 87

2. 有価証券報告書における開示

調査日:
平成23年12月8日

調査対象会社:
平成15年2月決算会社、平成15年3月決算会社 (ただし、3月決算会社は多数に及ぶため、日経300(2011年4月時点)の3月31日決算会社で、平成15年3月時点で日本基準による有価証券報告書が提出されていた会社に限定)

調査対象資料:
平成15年2月期(ただし、EDINET導入後である平成16年2月期有価証券報告書の前期部分を確認)および平成15年3月期 有価証券報告書

調査対象項目:
税効果注記、重要な後発事象


【決算月別パターンについて】
公布日が決算日の前か後かによって、決算月別に2パターンに区分しました。パターン別の開示検討個所、平成23年12月2日公布税制改正にて該当する書類は以下の通りです。

区分 ケース 対象会社 開示検討個所 H23年12月2日公布
の税制改正にて
該当する書類
パターン1 公布日が
決算日より後の会社
H15年2月決算会社 税効果注記(決算日後に税率の変更があった場合の注記)
重要な後発事象
H23年9月
H23年10月
H23年11月
パターン2 公布日が
決算日より前の会社
H15年3月決算会社 税効果注記(税率の変更により繰延税金資産及び繰延税金負債の金額が修正された場合) H23年12月~

【パターン1 傾向調査】
パターン1の平成15年2月決算会社を対象に、有価証券報告書における税効果注記、重要な後発事象の開示の有無を調査した結果は以下の通りです。

  連結
税効果注記
個別
税効果注記
連結
後発事象
個別
後発事象
開示あり 83 104 1 1
開示なし 52 81 130 184
非連結のため対象外 50 0 54 0
合計 185 185 185 185

【パターン2 傾向調査】
パターン2の平成15年3月決算会社を対象に、有価証券報告書における税効果注記の開示の有無を調査した結果は以下の通りです。

  連結注記 個別注記
開示あり 180 173
開示なし 2 9
合計 182 182

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