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「旬刊経理情報」連載 女性エグゼクティブの法則 ~Winning Womenから後輩たちへ~

第42回 いつも心はオープンに

2016.11.07
鈴木 雅子
(株)ベネフィット・ワン 取締役副社長

Winning Women Networkの企画・協力で、旬刊経理情報に『女性エグゼクティブの法則~Winning Womenから後輩たちへ~』を連載しています。2016年9月1日号に掲載された記事をご紹介します。

私は船会社からの転職で、テンポラリーセンター(現パソナ)に中途入社し、いまから6年前にグループ会社のベネフィット・ワン副社長に就任しました。人生の大きな転機となった人材会社への転職は、ハードからソフトへ、また男性社会から女性社会へと職場環境が変化し、そのギャップはとても大きかったと感じています。

男女雇用機会均等法が1986年に施行されてから今年で30年。また、今年4月には女性活躍推進法が完全施行され、いまでは女性の社会進出が当たり前となりました。ただ、当時を振り返ってみると、パソナが企画した「女性を対象にした就職イベント」に、「国は男性の正規社員の雇用促進をしている。正社員でもない、ましてや女性の雇用の促進とは何事か!」と指摘もありました。こうした異議に対し、社員一丸となって人材派遣をはじめ在宅勤務制度やワークシェアリングなど、フルタイムで働くことが難しい女性の社会進出を後押ししようと、懸命に取り組んできた時代が懐かしいです。多くの先輩女性が道を開いた結果、いまの環境があるのではとも思います。

働く人の価値観が多様化する一方で、IT化によって時間や場所を問わず働ける環境は整いつつあります。そしていまでは企業においても、女性が長く安心して働き続けることができるインフラ整備が進められています。

こうした環境のなか、働く人々には何が求められているのでしょうか。私は、「この仕事はあなただから頼みたい」と思われる存在になるのが大事だと思います。いつ、どんな仕事をお願いされても明るく、前向きに取り組むオープンな心構えは好印象です。逆に、「お願い」と声をかけても、下を向いて返事をする人は声がかけにくく、知らずとこの人は成長するチャンスを逃しています。

私は「絶対に後悔はしたくない。いま与えられた時間のなかで最大限のことをする」ことを大事にしてきました。自分の未来は自分で創る。未来を見据え、キャリアデザインするのは自分自身で「チャンスの女神には後ろ髪がない」と言いますが与えられた目の前の任務は躊躇せず引き受け、何事もプラスに捉えるとその積み重ねで周りからも信頼を得られる存在になるからです。

また、働くことは人生において大きな部分を占めていますが、仕事だけでなくプライベートも充実させることで人生が豊かになると実感しています。そして社外に自分を助けてくれる友達がいることもとても大切です。病気になったら医者を紹介してくれる人や困ったら弁護士を紹介してくれるような、電話1本ですぐに自分を助けてくれるネットワークです。職場という小さな世界の付き合いだけでなく、一歩会社を出た時にどのような人脈を持っているかは人生の財産になると思います。

女性を上手に活用できる企業は成長します。働く女性も心をオープンにして、何事もプラスに捉えて挑むことで道はさらに開けていくでしょう。私も船会社でキャリアをスタートし、パソナで派遣社員の教育研修をはじめ、中高年の再就職のお手伝いや営業を経て、いまでは企業の大小にかかわらず働く人々をより豊かにする福利厚生や健康事業に携わっています。ぜひ何事にも積極的にチャレンジし、ご自身の道を開いて欲しいです。

(「旬刊経理情報」2016年9月1日号より)

鈴木 雅子

鈴木 雅子(すずき・まさこ)
(株)ベネフィット・ワン 取締役副社長
日本郵船㈱にて輸出船積を経験後、1983年(株)テンポラリーセンター(現(株)パソナ)に入社。
営業、スタッフ管理、人事・教育、システム、全国営業等を経て取締役専務執行役員として人材派遣ビジネスに携わる。その後、法務・コンプライアンスを経て現職。現在、ヘルスケア部門にて健康ポイントの促進に力を注いでいる。