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旬刊経理情報 連載『女性リーダーからあなたへ』

第3回 夢の進捗

2017.07.18
櫛田 摩耶
(株)エルプランニング 取締役兼経営管理部長

Winning Women Networkの企画・協力で、旬刊経理情報に『女性リーダーからあなたへ』を連載しています。2017年6月1日号に掲載された記事をご紹介します。

私の学生時代の趣味は、将来こんな恋愛がしたいとか結婚がしたいとか、実にいろいろな空想をすることでした。ただ、将来の仕事に関しては・・・「これがやりたい」といったことをみつけることができないまま就職活動の時期を迎えました。

 新卒で入社した会社は小売業でした。新聞に社長のコラムが掲載されているのを読み、「よし、この会社に就職しよう!」と即決、見事就職を果たしたまではよかったのですが、そもそも体力のない私に小売業が務まるはずもなく、結局、入社後1年で退職することになりました。

会社を退職した私は、人生を賭けて「本当にやりたいこと」を考え始めました。そして、「経営者をサポートし、企業の成長を支援する仕事をしたい」という思いの強さに気づき、自分の目標や夢をこれに定めることにしました。また、女性であるため、将来のキャリアが途切れることを想定して、公認会計士を目指すこととしました。

その後、監査法人で勤務をし、さまざまな会社の監査を経験するなかで数年が経ちました。ちょうど子ども2人を抱えて仕事をしており、将来を考えていたときに、当初の目標や夢を思い出しました。目標や夢を実現するには、企業の外側から監査人として関与するよりは企業側に立ち独立する必要があると考え、少々迷いましたが、すぐに「よし、退職して開業しよう」と決意しました。夫に相談すると、「借金を作らないでくれれば別に(よいけど)」と応援(?)してくれたので、とても気が楽でした。

しかし、開業してからしばらくは当然仕事がありませんでした。そのため特に精神的に厳しく、さらに、開業後子どもがもう1人生まれたので、3人の子育てをしつつ仕事を開拓するのは不可能に近い状態でした。とはいえ、自分で決断したことなので、できる範囲でやれることを増やしたり、人に会ったりということを少しずつ実践していました。幸い、その積み重ねの甲斐があってか、徐々に仕事が増え始めました。

ところが、またもや決断の時機が訪れます。このまま事務所を発展させようと考えていた矢先、今の会社からお声がかかりました。上場準備のための内部体制の構築が仕事内容でした。夢の実現のために、この経験を積むことは、将来自分が経営者のサポートをするうえでも貴重な経験になると考え、また進路を変えることを決断しました。

さて、当初「自分の目標や夢」を明確に描いてから10年以上が経過しました。ここまでを振り返ってみると、なだらかな坂道をゆっくりと登ってきた感があり、ふと周りを見ると違う景色に変わっており、明らかに夢に近づいていることを実感できます。この10年の過程で、少なくとも「諦めさえしなければ夢に近づく」という単純な真実を発見しました。どこまでたどり着けるかはわからないけれど、死ぬまで「夢を諦めることだけはせず」淡々と努力を続けていこうと心に決めています。

(「旬刊経理情報」2017年6月1日号より)

櫛田 摩耶

櫛田 摩耶(くしだ・まや)
(株)エルプランニング 取締役兼経営管理部長
2000年、(株)セブン-イレブン・ジャパン入社。2005年、監査法人トーマツ入社。2011年、独立して会計事務所を設立。2014年、(株)エルプランニングに執行役員として参画。その後取締役となり、現在に至る。
現在、3男児の母(間もなく4男児の母となる予定)である。