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旬刊経理情報 連載『女性リーダーからあなたへ』

第1回 褒めて育て、互いにリスペクトし、チームをつくり上げる

2017.06.05
吉田 修子
日本マクドナルド(株)財務本部 コーポレート・アカウンティング部 部長

Winning Women Networkの企画・協力で、旬刊経理情報に『女性リーダーからあなたへ』を連載しています。2017年4月1日号に掲載された記事をご紹介します。

私は日米の監査法人で計13年勤務した後に、現在の日本マクドナルドへ転職しました。自分が若いスタッフだった頃を思い返すと、仕事をしていくなかで、ついつい自分の持つ100%以上の力を出したくなってしまうチームがありました。一方で、この人とはやるべきことだけをやっておけばいいな、と100%までで力を留めておこうと思う相手もいました。その違いはチーム意識によるものだと考えています。

監査法人時代も、事業会社でも、体力の限界を超えて、もはや気力だけでゴールまで走りきらねばならない場面が幾度もありました。最後、頼みの綱の気力すらも使い果たしそうになったときに、先細りになるのではなく、むしろ骨太の気迫をもって「判断する」、「交渉する」、「仕上げる」・・・など最もセンシティブな瞬間に至ると、私は一緒に仕事をする「100%以上の貢献を思わずしてしまいたくなる上司や先輩」、つまりチームを思い起こしました。

義務感から働く、お金を稼ぐために働く、人の役に立ちたいから働く・・・。仕事との向き合い方は人それぞれで、どれが正しいといえるものではありません。ただ、仕事とどのように向き合うにしても、チームワークは避けては通れないと思います。では、チームというのはどのようにしてつくり上げ、育てていくものでしょうか?

アメリカの法人で約10年務めていたせいもあるかもしれませんが、私は褒めて人を育てる派だと自覚しています。ただ漫然と煽り立てるのではなく、具体的かつ明示的に何がどうよかったのかを褒めます。人は褒められたことを再度繰り返そうとする生き物です。また、仕事をしていく以上、すべての関係者がハッピーという状況は少なく、いかにアンハッピーなもの(不満、ミス、エラーなど)を最小限化するかに留意する、つまり完璧を求めすぎない絶妙なバランス、という点も大事だと思っています。このように褒めて育てるチームづくりは、役職が上がるにつれ、より大局をみる立場になり、動かす駒の大小は変われども、アプローチは基本的には共通しています。一方、家庭においても、夫や子どもに対して、具体的に褒め、適時に感謝を伝え、その合間に育てるという目線で指摘をします。

最後に、チームメンバーにとって「100%以上の貢献を思わずしてしまいたくなる上司や先輩」に自分が近づいていけるようにと、当時の先達を思い出しながら自ら実践していることを3つ紹介します。1つ目は、自分が相手にリスペクトされるのを待つのではなく、まずは自分から相手をリスペクトする姿勢をもち、それを継続すること。2つ目は、「いざという時には必ず自らが100%以上の力を出す」という姿勢を示すこと。3つ目は、辛い時こそ発送の転換で乗り切ること(笑いに変える、ポジティブ目線に変えるなど)。もちろん、最後走りきった後には、緩ませる機会を意識的に設けるのもとても大事です。ぜひ、みなさんも心がけてみてはいかがでしょうか。

(「旬刊経理情報」2017年4月1日号より)

吉田 修子

吉田 修子(よしだ・しゅうこ)
日本マクドナルド(株)財務本部 コーポレート・アカウンティング部 部長
2000年監査法人トーマツ入所。2003年にデロイト・トウシュLLP、米国シンシナティ事務所へ現地採用で入所。監査部門シニアマネージャーを経て、2013年3月日本マクドナルド㈱入社。2015年に財務本部コーポレート・アカウンティング部部長に昇進し、現在に至る。